2019年9月21日にアゼルバイジャン共和国の首都バクー (Baku) で行われた新体操の世界選手権で日本女子が団体総合で1975年大会以来44年ぶりに過去最高に並ぶ銀メダルを獲得したことを受けて種目,結果,代表選手について簡単に紹介します。
新体操の種目は?
新体操は,リボンやボールなどの手具を使いながら音楽に合わせて13m四方のフロアマットで演技をする芸術性を競う採点競技です。
新体操には女子種目と男子種目がありますが,ここでは女子の種目について簡単に説明します。
女子種目は,手具としてロープ(縄),フープ(輪),ボール(球),クラブ(こん棒),リボン(帯状布)を使い,団体演技であれば5人で演技を行います。演技時間は2分15秒から2分30秒以内です。個人演技の場合は,演技時間は1分15秒から1分30秒以内でそれ以上を超えたら1秒ごと0.05減点となります。
世界選手権では,ボール5とかフープ3&クラブ2という種目でしたが,ボール5は5人の競技者が全てボールを使い,フープ3&クラブ2は3人がフープを使い2人がクラブを使って競技をしました。
新体操世界選手権 バークは?
新体操世界選手権が行われたバークについて簡単に紹介します。
バクー(Baku)はアゼルバイジャン共和国の首都です。
バクーはカスピ海西岸に突き出したアブシェロン半島南岸に位置し,市街はバクー湾に面するように広がった港町です。バクーはアゼルバイジャン最大の都市で大規模なバクー油田をもち石油の生産地として発展してきました。バクーは「内城」と呼ばれる城壁に囲まれた旧市街とその周囲に築かれた新市街とに分かれます。近年は豊富なオイルマネーをもとに近未来的な巨大建築物が出現し,「第二のドバイ」,「第二のシンガポール」とも呼ばれています。
新体操世界選手権の結果は?
2019年9月21日には団体総合が行われました。
試技の点数は,
D1=BD身体難度,ED交換,Sステップ
D3=C連係,Rリスク=手具を投げ上げ,2回転以上の転回を行う
E=実施
P=場外ペナルティ
にわかれて割り出されます。
団体総合は24チームをAグループ,Bグループにわけて試技が行われました。
(Aグループ)
日本チームの出場選手
杉本早裕吏さん,松原梨恵さん,竹中七海さん,鈴木歩佳さん,横田葵子さん
(Bグループ)
2019年9月21日に行われた新体操世界選手権で日本女子が「団体総合」で1975年大会以来44年ぶりに過去最高に並ぶ銀メダルを獲得しました。
9月22日には団体種目別決勝<ボール5>と<フープ3&クラブ2>が行われました。
日本チームの出場選手
杉本早裕吏さん,松原梨恵さん,竹中七海さん,鈴木歩佳さん,熨斗谷さくらさん
日本団体は世界選手権<ボール5>で史上初めて金メダルを獲得しました。
日本チームの出場選手
杉本早裕吏さん,松原梨恵さん,竹中七海さん,鈴木歩佳さん,横田葵子さん
日本団体は世界選手権<フープ3&クラブ2>で銀メダルを獲得しました。
新体操代表選手についても!
(新体操代表選手)
杉本早裕吏(すぎもと さゆり)さん - 主将〇
2016年リオデジャネイロオリンピック新体操団体日本代表主将。
生年月日:1996年1月25日(23歳)
出身地 :愛知県
身長:167cm,体重:49kg
所属:みなみ新体操クラブ
学歴:日本体育大学体育学部体育学科在学中
松原梨恵(まつばら りえ)さん
ロンドンオリンピック(2012)代表。
生年月日:1993年10月21日(25歳)
出身地 :岐阜県
身長:167cm,体重:48kg
所属:ALFA新体操クラブ
学歴:国士館大学卒業
現在:東海東京証券所属
熨斗谷さくら(のしたに さくら)さん
2016年リオデジャネイロオリンピックへの出場権を獲得した。
生年月日:1997年9月29日(21歳)
出身地 :東京都
身長:169cm,体重:48kg
所属:コナミスポーツクラブ本店
学歴:日本女子体育大学在学中
横田葵子(よこた きこ)さん
2016年リオデジャネイロオリンピック新体操団体日本代表。
生年月日:1997年5月11日(22歳)
出身地 :東京都
身長:167cm,体重:49kg
所属:安達新体操クラブ
学歴:国士館大学在学中
竹中七海(たけなか ななみ)さん
生年月日:1998年12月2日(20歳)
出身地 :愛知県
身長:163cm,体重:44kg
所属:みなみ新体操クラブ
学歴:日本女子体育大学在学中
鈴木歩佳(すずき あゆか)さん
生年月日:1999年9月27日(19歳)
出身地 :岐阜県
身長:163cm,体重:46kg
所属:大垣共立銀行OKB体操クラブ
学歴:日本体育大学在学中
第37回世界新体操選手権において日本は団体総合で44年ぶりの銀を取り,種目別においてはボール5で史上初めての金,フープ3&クラブ2で銀と素晴らしい成績を収め,五輪出場枠も自力で取りました。本当におめでとうございます。
東京オリンピックへの道はつながりましたし,今回の健闘によりオリンピックでメダルを獲れる可能性も見えてきましたが,獲れる保証はどこにもありませんので,今後さらにミスを減らし高得点が上げられるように励んで頂きたいと思います。
頑張れ日本!頑張れ新体操女子!!