みな皆くる来る雑記帳

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おせち料理とは?おせち料理の種類は?重箱は?具材の縁起の意味も

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おせち料理とは?


御節(おせち)料理は,お正月に食べるお祝いの料理です。

 

 

おせち料理はその昔はお正月だけに食べるものではなく元旦や五節句などの節日を祝うため神様にお供えして食べるものでしたが,江戸時代に一年の節日で一番大切なお正月にふるまわれる料理として庶民に広まり,第二次世界大戦後「おせち料理」として食べるものになりました。

 

 

おせち料理は,保存の効く具材が中心になっていますが,正月三が日はかまどの神様に休んでもらおうという気持ちの表れや主婦を家事から解放するという意味も含まれているということです。

 

 

おせち料理は家庭で作られるものでしたが,終戦後はデパートで重箱入りのおせちが売り出されるようになり広まりました。

 

 

現代ではおせち料理は伝統的なものだけではなく時代を反映して,洋風や中華風,和様折衷の料理が盛り込まれるなどバラエティ豊かな商品が販売されています。

 

 

高級感あふれる商品もありますし,百貨店やスーパー,ネット販売など様々な方法でおせちを購入できる時代になりました。

 

 

おせち料理の種類は?


おせち料理は洋食のセットメニューと同じようにコース料理のようになっていて,「祝い肴(いわいざかな)」,「口取り(くちとり)」,「焼き物(やきもの)」,「酢の物(すのもの)」,「煮物(にもの)」の5種類になります。

 

 

祝い肴は祝いの膳に用いる酒の肴(さかな)のことで,黒豆,数の子,ごまめ,たたきごぼうきんぴらごぼうなどです。

 

 

口取りは食膳の初めに皿盛りにして吸い物といっしょに出す料理で,口取り肴の略語になります。かまぼこ,栗きんとん,伊達巻,田作りなどです。

 

 

焼き物はいろいろあり,鯛,うなぎ,鶏もも,鴨,ぶり,さわら,マナガツオ,鮭,もろこ,帆立貝,車海老,タラバガニ,ローストビーフ,牛肉,穴子,豚バラ,椎茸,にしんなどです。

 

 

酢の物は,なます(大根と人参の酢漬け料理),れんこん,ちょろぎなどです。

 

 

煮物は,棒鱈,いり鶏,椎茸,ひじき,筑前煮,くわい,里芋などいろいろです。

 

 

おせち料理の重箱は?


おせち料理は重箱に詰められますが,その理由は,「めでたさを重ねる」,「福が重なるように」という意味からです。

 

 

他の理由は,ほこりや虫から料理を守り保存するのに適していたということと積み重ねられるのでたくさんの料理をコンパクトに用意できるという利便性からです。

 

 

各段ごとに詰める料理が異なり,「この段にはこれを詰める」というルールがあります。

 


五段の重箱に詰めるのが基本ですが,最近では核家族化が進み三段の重箱を用意する家庭が多くなっています。

 

 

五段の重箱は,上から「一の重」,「二の重」,「三の重」,「与の重」,「五の重」と数えられます。四段目は「四=死」のイメージを避けるため「与」という字が使われています。

 

 

「一の重」には黒豆などの祝い肴(いわいざかな)を詰める場合もあれば,祝い肴・口取り(くちとり)を詰める場合もあります。

 

 

「二の重」には伊達巻や紅白なますなどの口取りや酢の物(すのもの)を詰める場合もあれば,焼き物(やきもの)を詰める場合もあります。

 

 

「三の重」には海の幸が中心の焼き物を詰める場合もあれば,煮物(にもの)を詰める場合もあります。

 

 

「与の重」には山の幸が中心の煮物を詰める場合もあれば,酢の物・和え物を詰める場合もあります。

 

 

「五の重」には神様から授かった福を詰めるために空にしておく場合もあれば,「与の重」までに入りきれなかったものや好きなものを詰める場合もあります。

 

 

そして,三段の重箱の場合は,一の重に祝い肴と口取りを,二の重に酢の物と焼き物を,三の重に煮物を詰めます。

 

 

おせち料理具材の縁起の意味も!


おせち料理の具材の中には縁起の意味が多く含まれていますので紹介したいと思います。

 

 

数の子

 

数の子はニシンの卵巣で,二親(にしん)の子に通じ,二人の親からたくさんの子どもが生まれ卵の数が多いことから子孫繁栄の縁起を担ぐおめでたい縁起物とされています。

 

 

田作り

 

片口イワシなどの小魚を干して,醤油などで味付けし飴炊きにした料理。昔は,田んぼの肥料としてイワシを小さく刻んだものを灰に混ぜて使い田畑が豊作になったことにちなみ,五穀豊穣を願います。「五万米」の字を当て「ごまめ」と呼ばれることもあります。また,幼魚を多く使用していることから,子宝に恵まれるとも考えられ「子孫繁栄」の縁起も担いでいます。

 

 

黒豆

 

黒は魔除けの色とされ,1年の災いを祓う邪気払いの意味と黒く日焼けするほどマメに勤勉で健康に暮らせるようにとの願いが込められています。また,わざとシワの寄るように黒豆を煮ることで,シワが出来るほど長生きできるようにと長寿の意味もあります。最近では,全国的にもシワのない黒豆煮が好まれるようになり,ふくよかな黒豆をいただく家庭も増えています。

 

 

紅白かまぼこ

 

かまぼこの半月型は「日の出」を表す形として,新年を迎えるのにふさわしい料理のひとつです。紅白,または松竹梅の柄などでおめでたさを表し,飾り切りで鶴や松などの縁起物をかたどることもあります。紅を担っている薄桃色の部分は「めでたさ」や「魔除け」の意味を持っており,白色の部分は「神聖さ」や「清浄」の意味を持っています。

 

 

伊達巻(だてまき)

 

形が巻物の形をして当時の書物を連想させるため,「知性」の象徴として考えられ,学問が成就し知識が増え文化の繁栄につながるようにとの願いが込められています。

 

 

昆布巻き

 

「こぶ」は「よろこぶ」に通ずるとして,縁起が良いとされ健康長寿を願います。

 

 

栗きんとん

 

栗は昔から「勝ち栗」と呼ばれ武家社会では戦の勝機を高めるための縁起物とされてきました。また,きんとんは「金団」と書き「金色の団子」もしくは「金色の布団」という意味があり,黄金色に輝くお金や財宝,金塊や金の小判などを連想させ商売繁盛や金運上昇を呼ぶ縁起物で,幸先の良い食べ物である栗を一年の始まりの日に食べることで勝負強い一年であり豊かな1年を願います。

 

 

ちょろぎ

 

「長老喜」,「千世呂木」とも書くことができるため,長寿を願います。

 

 

錦卵(にしきたまご)

 

卵の黄身と白身が金と銀のように鮮やかな料理で「二色(にしき)」に見えることから,「錦(にしき)」と語呂合わせになっているとも言われ,どちらも見た目が美しく,おせちを華やかにしてくれる料理です。

 

 

錦糸(きんし)玉子

 

卵の茹でたものを黄身と白身に分けて裏ごししてから蒸した料理で,黄身は「金色」を,白身は「銀色」を表し,二色(にしき)であることから錦(にしき)と掛け合わされ,財宝の意味もある縁起のいい料理です。

 

 

ぶり

 

ぶりは稚魚から成魚になるまで体が大きく成長していくにつれて,「モジャコ」から「ワカシ・ワカナ」,「イナダ・ツバス」,「ワラサ・ハマチ」,そして最終的に「ブリ」へと名称が変化します。日本人はその様を社会で出世していく人の姿に重ね合わせて「出世魚」と呼び,ぶりを食べることで立身出世を願う意味があります。

 

 

鯛(たい)

 

「めでたい」の語呂合わせはもちろんのこと,赤い色が慶事にふさわしく恵比寿様が持つ魚としてお祝いの席では欠かせない縁起物です。

 

 

海老(えび)

 

茹でるとお年寄りのように腰が曲がることから,長生き・長寿することを願う食べ物で,身の色が赤く美しいため,縁起物や魔除けとしての意味も含まれています。また,「目が飛び出している」外見から,「めでたし(目出たし)」と連想され,脱皮を繰り返す生態が「新たに生まれ変わる」というイメージを与え,成長と発展を象徴します。

 

 

れんこん

 

極楽浄土の池には蓮の花(れんこんの花)が咲いていることから,れんこんはけがれのない神聖な植物だと考えられています。また,れんこんには複数の穴が多く空いていて向こう側が見通せることから,「将来の見通しが良い」という縁起物の意味や種が多いことから多産を象徴し,「子孫繁栄」の意味もあります。

 

 

里芋(さといも)

 

種芋を植えると土から掘り起こした時に,親芋の下に小芋,小芋の下に孫芋とたくさん出てくる様子から,子宝に恵まれることを連想し「子孫繁栄」を願う縁起物として食べられます。

 

 

八つ頭(やつがしら)

 

里芋の一種ですが,末広がりの「八」という意味や頭となって出世をするようにという縁起物,また,子芋がたくさんつくので子孫繁栄を願い食べられます。

 

 

くわい

 

大きな芽が出るので「めでたい」とかけて縁起物としてや空に向かってまっすぐ伸びた芽を出すくわいの姿を出世する人間の姿に重ね合わせ「立身出世」の象徴とも考えられています。また,子球がたくさんつくので子孫繁栄を願います。縁起のいいくわいの形を崩さないように芽は残し,丁寧に塊茎の皮を剥いて六角形または八角形に形作ります。これは万年生きるとされる亀をかたどっており,「不老長寿」を願うためです。

 

 

たたきごぼう

 

地中深くに根が入っていく牛蒡(ごぼう)のように,家の基礎が堅牢であることや深く根をはり繁栄することを願うとされています。また,たたきごぼうは,ごぼうをたたいて開くことから「開運」の意味も込められています。

 

 

ごぼう

 

根を深く張り,代々続くことを願います。ごぼうは,土の中に根を張る野菜なので,家族の土台がしっかりするようにという意味や家業がその土地に根付くようにという意味があります。また,煮しめの脇役としても使われ,薬効に優れていることから「健康」のイメージも兼ねています。

 

 

紅白なます

 

人参と大根が織りなす橙色と白のコントラストが美しいなますは,紅白でめでたく,配色が祝袋の水引に見えることから,おめでたいことを連想させ平安や平和を願います。また,人参と大根はどちらも大地に根を張る野菜なので,家族の土台をしっかりと支えるという意味も含まれています。

 

 

菊花かぶ

 

冬が旬のかぶを,おめでたい菊花のように飾り切りしたもの。菊は日本の国花で,昔から祝い事にもよく使われている花で,邪気を払うといわれており,かぶを菊の花に見立てた「菊花かぶ」には長寿を願うという意味が込められています。

 

 

小肌栗漬け

 

出世魚の小肌で,将来の出世を願います。小肌はコノシロという魚の成魚になる前の名前で,粟はクチナシで黄色く染め,五穀豊穣を願っています。

 

 

煮蛤(にはまぐり)

 

左右の貝がピッタリ合うのは一つしかないことから,夫婦円満を象徴する縁起物です。

 

 

昆布巻き

 

昆布(こ(ん)ぶ)は,「よろこぶ」との語呂合わせで,縁起物としてお正月に使われ,昆布を「子生」と書いて子孫繁栄の願いを込めることもあります。また,両親がいつまでも健康で長生きできますようにと「不老長寿」を願う場合もあります。

 

 

筑前

 

穴にちなんで将来の見通しがきくとされる「蓮根」や小芋をたくさんつけることから子孫繁栄の縁起物とされる「里芋」の他,土の中で根を張る根菜を用い,末永い幸せを祈願する意味があり,様々な具材を一緒に煮ていることから,家族一緒に仲良く結ばれることを願います。また,「だいこん」,「れんこん」,「こんにゃく」,「にんじん」といったようにそれぞれ名前の中に「ん」がつく食材が使用されており,「運」がつく縁起の良いものと考えられています。

 

 

金柑(きんかん)

 

きんかんは「金冠」とも読めることから,金や宝などの富を象徴しています。また,名前の中に「きんかん」と運を意味する「ん」が入っているので「金運」を上げてくれる食材としてお正月に食べることで,生活の豊かさや金運を呼び込むという意味が込められています。

 

 

こんにゃく

 

真ん中がねじれた手綱こんにゃくには,手綱を締めるように心を引き締めて自分自身を厳しく律し,戦いに備える心を養うという武家社会の時の意味があります。近年では,結び目があることから,縁を結ぶとも考え良縁成就や家庭円満などの縁起物としても食べられています。また,手綱の形にねじることで箸でも掴みやすく,火の通りも良くなるというメリットもあります。

 

 

お多福豆

 

たくさんの福を運んでくれる縁起物の食べ物です。

 

 

煮しめ

 

土の中で根を張る根菜が中心で,末永い幸せを願います。また,ひとつひとつの食材に縁起を担いだ意味が込められたさまざまな山の幸が,一つの鍋でいっしょに煮られることから「家族が仲良く結ばれますように」との願いが込められています。

 

 

棒鱈(ぼうだら)

 

棒鱈は,「たら(鱈)ふく食べられる」と語呂が合わせられ,「一年間食に困りませんように」と願いが込められて食べられる縁起物です。

 

 

ゆりね

 

ゆりねは鱗茎(りんけい)が花びらのように重なり合っていることから「歳を重ねる」あるいは「和合(仲が良いこと)」に通じるとされ,吉祥(きっしょう・めでたいこと)の象徴とされています。また,重なり合った麟弁(りんべん)を子宝に見立て「子孫繁栄」の縁起を担ぐとも言われています。ゆりねは薬効に優れていると言われ,「無病息災」を祈って食べられます。

 

 

酢だこ

 

たこは茹で上げると吸盤とそれ以外の部分で色鮮やかな紅白模様になるため,おめでたい縁起物です。古くから赤色には「魔除け」の意味があるとされ,たこが真っ黒な墨を吐いて敵から逃げる姿も「苦難を煙に巻く」と捉えられるので縁起が良いとされます。「多幸(たこ)」と漢字を当てることもできるので「一年間幸せでいられますように」との願いも込められています。

 

 

あわび

 

あわびは長生きで15年から20年ほど生きると言われていることから,不老長寿の象徴とされ縁起の良い貝として好まれて食べられます。

 

 

ズワイガニ

 

大きなハサミを上下に振る姿が幸運を招いていると考えられ,縁起を担いでいます。

 

 

八幡巻き

 

ごぼうが主役の料理になるので,ごぼうの見た目から「細く長く幸せが続きますように」と願って食べられ,豊作の時に飛来する「端鳥(たんちょう)」の姿が黒くごぼうに似ていたことから「五穀豊穣」の縁起を担いでいるともされています。

 

 

梅干し

 

老人の皮膚のようにシワが寄っていることと梅の木が長生きであることから「長寿」の縁起を担いで食べられます。

 

 

ローストビーフ

 

ローストビーフは誰からも好まれる料理で,縁起を担いでいるわけではありませんがおめでたい日のごちそうとしてよく食べられます。

 

 

トコブシ

 

トコブシは別名「フクダメ」と呼ばれることから「福がたまりますように」との願いが込められた縁起物です。また「九穴(くけつ)の貝」という言い伝えがあり,殻に九つの穴が空いたあわびを食すると長寿になるとされました。

 

 

ボクはこれまでの人生の中で,おせち料理を単純にお正月に食べる料理とだけとしか捉えていませんでしたが,調べてみると具材の中にはいろいろな縁起物としての意味があることがわかりました。

 


これからは,おせち料理を食べる時,それぞれの具材の縁起物としての意味を考えながら食べることで,ありがたく頂きたいと思います。

 


そして,おせち料理の具材の縁起物としての意味をまわりの人に語りながら食べたいとも思いました。

 


みなさんの中で,おせち料理の意味を初めて知られ方がいらっしゃいましたら,ボクと同じように縁起物としての意味を考えながら食べてみるのもいかがでしょうか!?